35mmの話。

35mmが苦手だ。

 これまでレンズは基本的に50mmか28mmのどちらかで生きてきた。35mmの画角の中途半端感どうしても好きになれず経験値は少なかった。

 スナップ単焦点論争においては50mm派、35mm派、28mm派の三者が熾烈な争いを繰り広げているかと思うが、自分は50mmのレンズが写真にもたらす距離感ーーある種客観的な画作りーーと、

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SEL50F14Z

 

28mmで寄った時に出る臨場感が好きだ。

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SEL28F20 2017年のフランス, パリ (近頃は28mmの使用率が低く過去写真)

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iPhone X 奈良, 曽爾高原 (28mmで臨場感のある写真が手元になかったため文中の表現と齟齬があるが見逃して欲しい)

 

 さて、いかに50mmと28mmが大好きかについてはいずれ書くとして、今回手に入れたレンズの作例を載せていきたい。あえてレンズ名は記載しないので、今回は純粋に作例だけを楽しんでもらえたらと思う。ボディはSONY α7RⅡで、全て開放F値で撮影したものである。

 なお、以下の写真は全てCapture One 23でトーンを調整しているが、クラリティー、ストラクチャー、かすみの除去、シャープネスなどのレンズの特性が変わってしまうような適用はしていない。

 また、歪みが強いレンズのためディストーションの補正のみかかっているが、周辺光量に関してはレンズの特性そのままである。できる限りクロップは行わない方針ではあるものの、写真によっては回転とキーストーンの補正を適宜かけている。そのため画角が多少変わっている点はご了承いただきたい。

 

多摩川

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確かにちょっと広い。50mmと違う画角に困惑する。

 

渋谷

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かなり周辺光量が落ちるレンズだ。

 

新橋

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レビューサイトでは逆光に弱いとあったが、個人的には気にならないレベル。

 

恵比寿

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補正しているものの、歪みが強い。開放だが中央はかなりシャープ。

 

多摩川

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Capture Oneでがっつり色を弄ってしまうため色乗りについてはよく分からないものの、トーンはなだらかか。

 

川崎大師

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光が入った時の描写が特に好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでこの35mm、ズームできるんですよね。(続)

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この記事を書くことを念頭に作例を撮っていたので35mm縛りがキツかった。次はメリット・デメリットなどを書いていこうと思う。